理性
ある人に対し容姿も心もキレイなのに、好きと思う感情が生まれない。逆にそうでない人が好きになる。タイプな女性と好きになる女性が違ったり。
恋愛は感情が理性を超えて、人を選択する。
同様のことが建築でも考えられる。
理論的に素晴らしい建築。意匠、技術、それらの連鎖。それは同じように順を追って、同じものが造ることが可能。あたかも普遍的な建築だ。だが、設計は毎回異なり、そこに毎回、素晴らしい理論を組み立て、ぶつかる。すごく場当たり的で、一見普遍性を獲得したように思うかもしれないが、全くの見当違いだと思う。
感情的に素晴らしい建築こそ普遍性を獲得しうると思う。そこには設計者の感情が埋め込まれ、その感情を感じる瞬間、建築がこういうものなのかと気付く。それとは?建築には思いをこめることができるという「可能性」をもつということ。そして育むものであるということ。育むというのは時を共にしていくということだ。
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