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NOTA SHOP

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滋賀にあるNOTASHOPに行ってきた。 ほしいオブジェが何点かあったが予算オーバーで断念。 モノへ執着の多様性を感じ、良い刺激を得られた。 直に見て触って感じないと分からない一点一点の素晴らしさと、 作り手の気持ちが直に乗っている作品だからこそ、 選ぶ人のセンスとモノがリンクする道のりまでも楽しめるんだろうな。 また買いに行きます!

直島 3

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 千住さんのWater Fall。 暗がりに広がる水しぶきが、まるであるかのように、その場を圧倒していた。絵画からこんなにも生命力を感じることははじめてだった。 千住さんの作品は今まで色々と拝見してきたが、圧倒的に家プロジェクトのこの作品に惹かれてしまった。

直島 2

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李禹煥美術館 思弁的実在論やオブジェクト指向主義にある、関係の対象化を多く語られて理解しようとするが、関係の前の実存的な対象への敬愛、リスペクトから生まれる情緒性の顕在化に私は興味を惹かれた。 ヴァレーギャラリー 草間彌生さんのことは、頑張って近づこうとしても、どうしても好きになれなかった。はっきり語らないが、作家のいやらしい部分が多大にして感じられ、反面教師にしようという意味で、作品の鑑賞をさせてもらった。 直島ホール 日本的なAvailabilityの形と、風土と呼応しようとする姿勢は素晴らしい。 この建物について何も知らないが、隠なる島の特徴と、開放的な性格というコンセプトがあったんではないかな。  

直島 1

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  大学生の時ぶりに直島に来た。 島の壮大な自然の中にあるアートや美術館で、感じる多くの感覚や印象は、全体として重ね合わせることで、言葉では語りづらい、とても豊かな感覚を感じられた。 ベネッセハウスにとまり、杉本博司さんや他にも多くの作品を昼も夜も、長く楽しめることは、とても贅沢だった。 アートという枠組みがその場所と、土地と鑑賞者で溶け合って、どこにない香りがするような時間だった。

勝手な思い

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  工事中の舟橋の家で取り付けた玄関の手すり。 シンプルに、品のある形を。と思い製作した。 必要とは言われていなかったが、工事の最後になってあったほうが良いな、 と思い、取り付けることにした。 手の触れるものは、人の手でつくりたい。 握り心地のよい形で凛とした材料でつくりたい。 金物は使いたくない。 作ってもらう大工さんの性格が垣間見れるようにつくりたい。 そんなことを勝手に思い製作した手すりでした。

プロポーション

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 もう少しで完成の 船橋の家 低すぎず、高すぎず、その場所に最適な大きさと形。 敷地が広く、平家で、多くの機能を有さないこの建物は、無理なく敷地に納まり、 新築ながら、早くもこの場所に馴染んでいる。とても嬉しい。 この建物には、年配夫婦が住む。そして横に立つ母屋をこれから改修し、息子家族が住む。 この建物は、その年配夫婦の歳を重ねた「重み」と未来への「軽やかさ」が、佇まいとして現れるといいな、と思い設計した これから植栽等含め、時間を重ねて行く中で、より自然に、普通に、魅力的な姿になっていくのが楽しみだ。

愛知芸術祭 常滑会場に寄って

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近くに寄ってので愛知芸術祭の常滑会場に行ってきた。 良い作品がたくさんあり、刺激的であった。 私としては、クリティカルリージョナリズムな作品が多かったと感じた。 ヴァナキュラーな手法もしくは着想、場所性を、モダンな形式で表現されているという 意味において、建築的で、今的な作品だと感じた。 そこには文脈の強度を増すための様々な工夫があり、そういった細部に神が宿るという意味 でとても共感でき、好きな作品が多かった。 Thierry Oussou Delcy Morelos Theaster Gates Nikau Hindin Florencia Sadir   場所の力に呼応するような作品、インスタレーションだから唯一性があり、作家のその場でしか生まれない感情が情緒として溢れでていたのかもしれない。 ホワイトキューブの中の作品にはない、世界の現実とリアルな感覚への焦点の近さがあり、 心の扉を強く叩かれるような感覚があり、そう言った意味で経験的な作品であったことが、 私が良いなって思えた理由の一つかもしれない。 これらの作品は、その場所で体験しなければ、その雰囲気、匂い、明暗、は分からず、 また、この場所に至るまでの常滑の街歩き、それらを含めてのストーリーがリアルな文脈として存在している。これらのアート作品は、そういった意味で、日常の私たちの生活の瞳孔へと還元され、経験的なすべての存在に、フレームを与えたり、焦点をしぼったり、角度を変えて見るような、深い洞察を与えてくれるように感じた。 私自身、久しぶりの芸術祭だったことと、コロナ渦のせいか、社会的に希薄に感じるリアルな感覚にも、こういった希望がちゃんとあるじゃないか、と主張してくれているように感じれたことは、とても行けてよかった。 また、芸術祭の展示の一つで服部文祥さんの北海道の登山記録があり、その記録のパンフレットがゲットできたので、大満足でした。

セゾン美術館の庭

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 軽井沢のセゾン美術館の庭、若林奮さんの橋がとても魅力的だった。 無垢の鉄の質量感から生まれる、「本物さ」 自然と向き合った時あからさまになる人工物の愚かさが、若林奮さんの作品では感じられず、自然と対峙し、調和し、存在の意味を啓示していた。 庭の道も苔で埋もれてきており、緑豊かなこの庭は、素晴らしいランドスケープがおもいがけずあった。 古臭く感じる人もいるかもしれないが、モダニズム後期の理想が感じられるようなこの場所は、今失われている、「物の価値」を見直すことのできる場所のように思いました。

材料のバランス

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今進行中の蔵前の家。 材料が織りなす、絶妙なバランスは、とても難しい。 設計段階の中で図面で検討をしても、材料と向き合い、その使い方を最終決定するのは現場。 さまざまな芸術があるが、建築は一回限りの即興性があるから、面白く、その尊さがある。 既製品を組み立てる予定調和の建築にはない、感動と感謝、地球の声を感じられ、飽きることない純然な価値。 この現場でも現場で考えて、決めることが多くあったが、作る瞬間まで模索した工程が、最終的な建物の価値としてできあがるのが楽しみ。

船江の家 点検

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 船江の家の1年点検。 無垢の材料を使っているので、季節による材料の伸び縮みがあり、その直しが少しありました。 施主さんが大切に建物が使われているようで、嬉しく思えました。 施主さんから、使われ方の話や、光の入り方の話、この建物の色々な話しを伺うと、施主さんに愛されているなと感じると同時に、安心の気持ちと、設計、工事へのやりがいを強く感じました。 これから建物が歳をとっていく様子が楽しみです!

結婚式

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 少し前になりましたが、結婚しました。 今度は、妻ともどもよろしくお願い致します。