小坂井の家の手すり

 

鉄製の手すり、溶接は1箇所もしてません。
簡単そうに見えて超高難易度の金物です。

製作は、金物屋の熊本さんで、
すばらしい精度はもちろん、毎回難しい注文に
誠実に向き合ってくれて、すばらしい職人さんです。

彼とのコミュニケーションでは、
「無理。」「できない。」というような言葉はなく、
お互いに「どう美しく機能的なものを造るか」という点で、
製作方法の検討や、設計の調整点を追求でき、
地に足のついた気持ちの良い打ち合わせができます。

職人さんとのコミュニケーションの中から生まれる
一品モノの製作品は、設計者と職人さんの品性と感情の賜物です。
だからこそ、一品モノは情緒性があり、
その集合体の建築、空間を情緒的でありたいと思うと、
それは一品ものでなければならないんだと思います。





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