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小坂井の家の手すり

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  鉄製の手すり、溶接は1箇所もしてません。 簡単そうに見えて超高難易度の金物です。 製作は、金物屋の熊本さんで、 すばらしい精度はもちろん、毎回難しい注文に 誠実に向き合ってくれて、すばらしい職人さんです。 彼とのコミュニケーションでは、 「無理。」「できない。」というような言葉はなく、 お互いに「どう美しく機能的なものを造るか」という点で、 製作方法の検討や、設計の調整点を追求でき、 地に足のついた気持ちの良い打ち合わせができます。 職人さんとのコミュニケーションの中から生まれる 一品モノの製作品は、設計者と職人さんの品性と感情の賜物です。 だからこそ、一品モノは情緒性があり、 その集合体の建築、空間を情緒的でありたいと思うと、 それは一品ものでなければならないんだと思います。

木とコンクリートと緑と光

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杉板の扉と、欅のハンドル、 コンクリートの外壁と広がる緑の絨毯。 設計のなかでコントロールできない、表情豊かな素材が この住宅の豊かさを支えている。 それぞれの素材が時間のなかで経年変化し、 さらに自然との調和していくのは楽しみだ。