手を掛ける


 蔵前の家でつくった玄関ハンドル。

現場にて、自分で削ってこうじゃない、もうちょっと削ろうとか考えながらつくったが、

机上では作ることのできない、この場所でしか生まれないハンドルになった。


たしか、アルヴァ・アールトがかつて、「ハンドルは、建築と握手する大切な機会」

というようなことを言っていたことを思い出しつつ、

施主さんの顔を想像しながらつくった。


材料:欅

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