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備忘録 シンプルかミニマルか

「シンプル」は簡素で単純なこと 「ミニマル」は強調のための最小限な状態 「シンプル」な生活は質素で単純、統一感を基調とする。関係の単純化のために決まり事をつくることもある。 「ミニマル」な生活は強調するための意思のもと、他の要素を削り取る。 ストイックなイメージがある「ミニマル」な状態。そこでは、availabilityがあまり感じられなく、限定的な状態を想定した、使いづらさを感じてしまう。 存在する要素を肯定し、現存する状態の関係が調和するような豊かなイメージを持つ「シンプル」な状態が建築のあるべき姿と思う。

敬愛と慈愛と建築現場

良い建築を作るため、素材、職人、建築に触れるすべての関係に敬いをもって接する。 合わせて、慈しむの心が現場にあると良い緊張感が生まれる。 現場での創造の瞬間の空気感をつくるため、作り手が今の瞬間に向き合う環境を整えるため、黒子として現場を管理することが大切になる。

料理にたとえて

素材の甘みや渋み、舌触りや食感・・・ 調理の仕方によってさまざまな形に素材は変わっていく。 自分の舌が肥えているわけではないが、素材の旨さを引き出している料理に感動する。 ソテーや、素揚げに少しだけ調味料をかけて素材の旨さを引き出す。 時には熟成させたり、生のまま食べたり。 素材の味を愉しむ感動を建築を創る上で大切にしていく。