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愛知芸術祭 常滑会場に寄って

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近くに寄ってので愛知芸術祭の常滑会場に行ってきた。 良い作品がたくさんあり、刺激的であった。 私としては、クリティカルリージョナリズムな作品が多かったと感じた。 ヴァナキュラーな手法もしくは着想、場所性を、モダンな形式で表現されているという 意味において、建築的で、今的な作品だと感じた。 そこには文脈の強度を増すための様々な工夫があり、そういった細部に神が宿るという意味 でとても共感でき、好きな作品が多かった。 Thierry Oussou Delcy Morelos Theaster Gates Nikau Hindin Florencia Sadir   場所の力に呼応するような作品、インスタレーションだから唯一性があり、作家のその場でしか生まれない感情が情緒として溢れでていたのかもしれない。 ホワイトキューブの中の作品にはない、世界の現実とリアルな感覚への焦点の近さがあり、 心の扉を強く叩かれるような感覚があり、そう言った意味で経験的な作品であったことが、 私が良いなって思えた理由の一つかもしれない。 これらの作品は、その場所で体験しなければ、その雰囲気、匂い、明暗、は分からず、 また、この場所に至るまでの常滑の街歩き、それらを含めてのストーリーがリアルな文脈として存在している。これらのアート作品は、そういった意味で、日常の私たちの生活の瞳孔へと還元され、経験的なすべての存在に、フレームを与えたり、焦点をしぼったり、角度を変えて見るような、深い洞察を与えてくれるように感じた。 私自身、久しぶりの芸術祭だったことと、コロナ渦のせいか、社会的に希薄に感じるリアルな感覚にも、こういった希望がちゃんとあるじゃないか、と主張してくれているように感じれたことは、とても行けてよかった。 また、芸術祭の展示の一つで服部文祥さんの北海道の登山記録があり、その記録のパンフレットがゲットできたので、大満足でした。